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SEIGAKUIN UNIV Open Campus BLOG 2009/9

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8/1 オープンキャンパス人間福祉学科体験講義

[オープンキャンパス関連] 投稿日時:2009/09/09(水) 18:03

81日オープンキャンパス 人間福祉学科体験講義

 

「かけがえのないものと地域福祉」 牛津 信忠先生

 

 

81日のオープンキャパス、人間福祉学科の体験講義では牛津先生が、「かけがえのないものと地域福祉」 という話をしてくださいました。

 

 

はじめに、牛津先生の紹介をしておきます。

 

【牛津 信忠(うしづ のぶただ)】

 

牛津先生は、「地域福祉論」「社会福祉原論」「人間福祉総論」などの講義を受け持っておられます。

 

 

では、さっそく講義の内容をご紹介します。

 

 

牛津先生は、まず人間福祉学科で学ぶべき福祉の根幹についてお話してくれました。

 

「福祉」とは、生きていきやすい社会をつくるための地域社会、生活の場を考えていくことであり、生活の問題を乗り越えていくためにはどうしたらいいかを考えるのが「社会福祉」です。

 

「人間福祉学科」では、高齢者、障害者をはじめとして、そこから人間全体の生活について、対象を広げて考えていきます。

 

 

聖学院大学の特徴でもある『面倒見のよい大学』・・・これは、何でもかんでもやってあげるということではなく、自分の持っている力を発見して自分自身が歩んでいけるように条件を作ってあげることであり、導いてやることでもあるのです。

 

「地域福祉」というものも、まさに社会の中の一人ひとりが自立していく条件を作っていくことであり、つまり、「公」と「私」の交じり合った「共」をつくりあげていくことなのです。

 

 

「かけがえないものを守る地域福祉」

 

「かけがえのないもの」とは、生活の中にある「命」であったり、「地方の言葉」、「絆」、「人間関係」であったりします。行政では守ることのできない、「地域社会」の中で守られるものなのです。

 

 

実態調査の中から、牛津先生が見たもの・・・

 

「地域福祉」の重要性を、「孤独死」を例に説明してくださいました。

 

例えば、「孤独死」を考えた場合、介護保険で介護がしっかりなされていないことが、結果として現れているのです。

 

公的な形だけでは「孤独死」をなくすことはできません。「地域社会」の中で、ともに連携を取り合い、支えあったり・・・、他人の生活、苦しみを自分のことのように考え、共によりよく前に進み寄っていくことが大切です。「虐待」についても同様です。「地域社会」の中でないと取り組めない問題なのです。

 

 

牛津先生が30年前に兵庫県の山間部で、一軒一軒回って実態調査をしていた時のことです。

 

ある家の玄関の扉が壊れており、中に入って見ると、犬の毛が散らばり、奥には無残な人の姿があったそうです。野犬の集団に襲われたのです。このように、一人暮らしの生活には常に危険が伴っているのです。

 

 

今後、注目される「地域福祉」

 

社会福祉法の中にも「地域の中の社会福祉」という項目があり、今まさに注目され、真剣に取り組まれるようになってきました。

 

聖学院大学でも、今まで「地域福祉」は2単位と小さい科目でしたが、今年度から「地域福祉論」は4単位を履修することになりました。

 

 

牛津先生は、「共に生き、共に支えあい、かけがえのないものを守っていく」のが「地域福祉」であると言っていました。

 

また、「公的に助け合い(公助)、共々に助け合い(共助)、自らを助ける(自助)」・・・「共助」を「地域福祉」という形で実現していくことの重要性を語っていました。

 

 

 

7/20 オープンキャンパス人間福祉学科体験講義

[オープンキャンパス関連] 投稿日時:2009/09/09(水) 18:00

720日オープンキャンパス 人間福祉学科体験講義

 

「環境を整えることと自立を支えること ―社会福祉援助の視点から―」 山口 圭先生

 

 

720日のオープンキャパス、人間福祉学科の体験講義では山口先生が、「環境を整えることと自立を支えること ―社会福祉援助の視点から―」という話をしてくださいました。

 

 

はじめに、山口先生の紹介をしておきます。

 

 

山口 圭(やまぐち けい)

 

山口先生は、主に「社会福祉援助技術論A」や「社会福祉援助技術現場実習指導」などの科目を担当し、「社会福祉士」の養成を行っています。

 

 

では、さっそく講義の内容をご紹介します。

 

 

今回の講義ではまず、「社会福祉の仕事とは?」ということで、主に「社会福祉士」という職業と、その資格について話が進められました。

 

「社会福祉士」とは、日常生活を営む上で、身体上、精神上の障害、及び、環境上の理由によって生活がしづらくなった場合に、社会福祉援助を行う専門家のことなのです。

 

 

「生活のしづらさ」とは・・・

 

山口先生は、「生活のしづらさ」は、特定の人だけでなくて、最近ではいろいろな年齢層、また社会階層関係なく出てきている、と言っていました。たとえば、A:脳梗塞で倒れた人 B:脳性麻痺の人 C:虐待から保護されたケース などがそうです。

 

そして、この「生活のしづらさ」を解決する方法として①自助 ②共助(親族・近隣) ③公助 の3つがあります。最近では他人とのつながりが希薄になっていることなどが影響して、①、②が減ってきているそうです。

 

そこで、誰に相談するか・・・となった時に求められるのが「社会福祉士」なのです。

 

孤立してしまっている人に耳を傾け、原因を探り、解決できるように相談に乗り、話し合いに応じていくのが「社会福祉士」です。社会福祉士は、“見えづらい”(表に出ない)職業なのですが、最近では必要とされる場が増えてきた職業です。

 

 

環境を整え、自立を支える」

 

解決するために必要なのが、「つながりの再構築」です。ソーシャルイリュージョンによって、暖かい環境を作っていけるよう援助する。したがって、①その人を取り巻く暖かい環境のなかで、人は成長し、発達する、②環境を整備し、暖かい環境を創り出すことによって、人間の能力は高められ、成長や発展が期待できる、③「生活のしづらさ」を解決・緩和するには、環境の改善や支援態勢の整備が大切である、と先生は語っていました。

 

たとえば、最初に出てきたケースA(脳梗塞で倒れた人)の場合は、病院にいるソーシャルワーカー(社会福祉士)が、AさんやAさんの家族と、どのようなサービスを利用することによって、生活を立て直せるかということを話し合っていくのです。

 

つまり、「環境を整えながら、生活できるように援助していく」のが「社会福祉士」の仕事なのです。

 

 

先生の言葉から・・・

 

 

「社会福祉援助」は全ての人が利用できるものです。その際、利用者の「人権」を尊重し、「地域社会」を中心に福祉サービスを提供できるように働きかけていくことが大切です。昔は、それほど専門性を必要とされていませんでしたが、今は、多様なニーズを解決するための高い専門性をもったサービス提供が求められているので、「やさしさ」とか「思いやり」といった思いからの福祉だけではなく、専門職としての適切な価値、知識、技術が求められています、と山口先生は語っていました。

 

8/1オープンキャンパス 児童学科体験講義

[オープンキャンパス関連] 投稿日時:2009/09/02(水) 15:26

81日オープンキャンパス 児童学科体験講義

 

「児童文学の中の魔法」 松本 祐子先生

 

自身の著作『八分音符のプレリュード』を紹介する松本 裕子先生

 

8月1日のオープンキャパス、児童学科の体験講義では松本先生が、「児童文学の中の魔法」という話をしてくださいました。

 

 

はじめに、松本先生の紹介をしておきます。

 

 

松本 祐子(まつもと ゆうこ)

 

松本先生は、「児童文学」「英米児童文学」「ファンタジー論」などの講義を受け持っておられる一方で、作家としても活躍されています。

 

 

では、さっそく講義の内容をご紹介します。

 

講義の始めに、松本先生から受講生に「魔法使いになってみたいですか? 魔法が使えたら何をしたいですか?」という問いかけがありました。受講生からは「瞬間異動」「空を飛びたい」「時間を戻したい」という答えが戻ってきました。

 

 

今回の講義では「児童文学の中の魔法」と題して、『ナルニア国物語』、『ゲド戦記』、『となりのトトロ』、『床下の小人たち』、『ハリーポッター』などの作品を例に、「ファンタジーの種類」や「主人公が魔法に出会う2つの法則」について、講義が行われました。

 

 

【ファンタジーの種類】

 

1つは、「ハイ・ファンタジー」と呼ばれるものです。これは、別世界が舞台となるもので、『ナルニア国物語』や『ゲド戦記』などが有名です。魔法使いがいて、魔法が認知されていくのです。

 

もう1つは、「エブリデイ・マジック」です。映画「」となりのトトロ』や、小説『床下の小人たち』など主人公以外の人は魔法を知らないという設定のものです。『ハリーポッター』は両方が混ざったものと考えられます。

 

 

【主人公が魔法に出会う2つの法則】

 

1つ目は、「親の目の届かないところで出会う(親が目を離したとき)。」で、『ナルニア国物語』や『ピーターパン』がそうです。『トトロ』の場合は、お父さんは学者で忙しく、お母さんは療養中でいない。このように親の目の届かないところにいるのでこのタイプだといえるでしょう。2つ目は、「小さい子ほど出会いやすい」ということ。例えば『ナルニア国物語』の場合では4人兄弟の末っ子が、『トトロ』では妹が先に魔法に出会っています。

 

 

「床下の小人たち」の中で、小人たちには「人間に見つかったらいけない」という鉄則があり、また、児童文学の中では、小さい子ほど、魔法に出会うのが多いという事実があります。これらは、現実の何が反映しているのか・・・これについて、先生は次のように説明してくださいました。

 

大人は、「そんなことあるはずがない、起こるはずがない」という常識で見てしまい、また、お金とか欲を考えてしまう。小人たちの幸せとかを考えてあげることのできない「敵」。一方、子どもはまだ、常識、知識が乏しく「見たままを受け入れる」ことができることができる。そして、「小人が幸せに過せるかを考え、小人を守ってやることができる」という違いがある。

 

 

さらに、①「ハリーポッター」と②「ゲド戦記」に出てくる魔法使いの共通点と違いを見てみました。

 

 

2作品とも「魔法学校に入っている少しエリートな魔法使い」で、両方ともに顔にキズがあります。しかし、①はかっこいいキズ、②はやってはいけないことをした時のキズなのです。

 

また、両者は魔法学校の方針が違います。②の学校では、「魔法使いはやたらに魔法を使ってはいけない」ということを教えています。魔法の名前を覚えることで、例えば石をダイヤモンドに変えることはできますが、それは「宇宙を変えること」。やたらに魔法を使ってはいけない、必要な時に使う、ということを教えているのです。「強い力を持っているが使ってはいけない」。これについて、「現実社会の心理が描かれています。」と先生は言われていました。

 

さらに、①、②ともに「光と闇」が出てきます。しかし、②の場合は後に、「自分自身の中に『光と闇』を見つけ、融合させていくのです。つまり、自分の嫌な部分も受け入れていくのです。」と先生は言っていました。

 

 

先生の言葉から・・・

 

 

「児童学科の中のファンタジーは、ありえない話なのですが、現実の中で通用するメッセージが含まれているのです。これを読み取っていけるかどうかです。

 

“子どもの夢”は、物語の中でかなうのかもしれません。また、想像の世界を広げることができます。大人の心の中にも子どもの心はあります。物語をどう読むか。文学の中から、子ども、大人というものはどういうものかを学んでいくことができるのです。」と松本先生は語っていました。

 

 

 

7/20オープンキャンパス 児童学科体験講義

[オープンキャンパス関連] 投稿日時:2009/09/02(水) 15:16

7月20日オープンキャンパス 児童学科体験講義 

「絵本とDBAE」 喜田 敬先生

絵本を見せながら講義をしてくださる喜田 敬先生

 

720日のオープンキャパス、児童学科の体験講義では喜田先生が、「絵本とDBAE」という話をしてくださいました。

 

 

まず最初に、喜田先生と「DBAE」の紹介をしておきます。

 

 

喜田 敬(きだ けい)

 

喜田先生は、「キリスト教と美術」「造形教育論」「図画工作」などの講義を受け持っておられます。

 

 

DBAE

 

DBAEとは、「Dicipline-based Art Education」の略語です。

 

 

では、さっそく講義の内容をご紹介します。

 

 

日本と外国で行われた「好きな絵」についての調査

 

喜田先生は、まず日本と外国で行われた「好きな絵」についての調査を取り上げて講義を行いました。 

複数の動物の絵を提示して、「好きな絵はどれですか?」という質問に対して、日本の幼稚園やロサンゼルス、リオン、北京・・・など、外国の幼稚園で調査を行ったところ、国によって同じ1つの絵に対する反応が異なる結果が出ました。また、同じ調査を日本の学生に対して行ったところ、芸術系の学生、美術に関する教育を受けている人とそうでない人との好みの違いが見られました。

 

 

次にたくさんの絵本を紹介してくださいました。

 

「100万回生きたねこ」(佐野洋子作)や、「にじいろのさかな」(マーカス・フィスター作)、「カロリーヌパリへいく」(ピエール・プロブスト作)、ブルーナーの「うさこちゃんシリーズ」など、たくさんの絵本を紹介してくださいました。 

 

これらの本の作者は、美術大学を卒業した方であったり、保育の現場経験者や、イラストレーター、グラフィックデザイナー、また収容所を脱走した人など様々。最近は、インターネットを中心に創作活動をしている方の言葉のない絵本に人気があるとか・・・。そして、子どもたちに対して、意図を持って作られている作品も好まれているようです。つまり、お話というよりも子どもたちに絵の手法を楽しんでもらうようなものが多く出ているようです。

 

 

先生の言葉から・・・

 

喜田先生は『漫画は良くなくて絵本は良いという考えではなく、意図を持って読むことが大切です。また、習ったことで仕事をするのではなく、子どもと一緒に考える、学問をする保育士になってほしい。』と言っていました。

 

最初の「調査結果」のお話や「絵本」のお話から、一つ一つ作品が違うように、一人ひとり作品や絵本の見方が違って当たり前。「押し付け」や「画一化」するのはおかしいよ、ということを先生は語っていました。

 

 

講義の最後に・・・

 

喜田先生から聴講した高校生のみなさんに、ドイツ製の色鉛筆(水性)のプレゼントがありました。この色鉛筆は絵本の画材としても使われています。

 

「立てて書いたり、寝かして書いたり、重ね塗りをしてみたり、あるいは12色全部使ってみると、また違った描き方(楽しみ方)ができるんですよ。」という先生のお話を聞きながら、みんな自由に講義の内容にもあった動物の絵を描いてみました。

 

 

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