聖学院大学提供│携帯小説「虹色プリズム」 ブログテーマ:第一章「蒼夏の頃」
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虹色プリズム☆第20話
[第一章「蒼夏の頃」] 投稿日時:2008/09/22(月) 09:00
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◆虹色プリズム
├第一章 蒼夏の頃
└第20話
※携帯小説『虹色プリズム』のHP掲載は、
毎週月曜日に変更になりました。
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みんなは驚いて、
「どうしたんですか、先輩。来るなんて聞いてなかったし、しかもこんな早く。」
「いや、いや、いろいろあって車中泊なのよ。」
月森があわてて深雪のところに駆けより小声で話かけた。
「どうしたんですか!先輩!夜中に進入してみんなを驚かせる段取りだったんじゃないですか!」
「ごめん、ひかり。雷がなったんで怖くなって車でじっとしてたのよ。車の中は安全っていうから。」
「まったく!でも七尾君のこと、うまく行きましたよ。だいぶ見えて来たって、シナリオ。」
黒木が声をかけてきた。
「何を二人でこそこそ話してるんですか。先輩もこちらのテーブルで食事をどうぞ。」
「ありがとう、いや今日は陣中見舞いってやつだよ。ほらスイカ。」
月森が意を決したようにすっくと立ち上がり話した。
「みんな、聞いて。実は管理人の木戸さんをはじめ3人のみなさんは私と逢坂先輩で頼んだ劇団の方です。木戸さん、芦谷さん、木ノ下さん、ありがとうございました。みなさまの演技は完璧でした。勉強になりました。もう結構です。」
七尾以外のメンバーは目をぱちくりさせた。なんのことだかさっぱりわかない。羽沢翠が抗議の声をあげた。
「恐い思いをさせておいて、『演技だった』はないんじゃないですか、先輩!」
「ごめんなさい。これも映画祭のためなの。映画はやはりシナリオ。しっかりしたストーリーが組み立てられてないとどんなに映像が優れていてもだめなの。七尾君のシナリオにかかっているのよ。グランプリをとるためには、どうしても、彼のシナリオが完璧である必要があるの。」
逢坂深雪が力をこめていうものだから、みんなだまってしまった。
「えっ!グランプリって俺らがですか。」
岡野がすっとんきょうな声をあげた。
「そうよ。獲るのよ、獲れるのよ。」
月森がそういった。
「実は君たちの高校の映研が全国でグランプリをとった時の顧問が私だ。」
管理人、いや劇団の木戸が話し始めた。
「君たちの大先輩がグランプリをとったのは知っているだろう?知らないの?部室とかに古い写真とかあるじゃろ。私は、その時、ある青年と出会った。彼の脚本はすばらしく、まるで見たかのような描写力に舌をまいた。
これは天才だと。一ヶ月ほど前に逢坂さんから電話をもらった。あの人が帰ってきたと。それで、この話を受けたわけだ。若い劇団員をともに。」
「あの人が帰ってきた!」
いっせいに視線が七尾あおやに集まった。。
映研のヒーロー誕生の瞬間である。
第一章 (完)
第二章 虹色のプリズム 銀幕の裏側で に続く。
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虹色プリズム☆第18・19話
[第一章「蒼夏の頃」] 投稿日時:2008/09/15(月) 00:00
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◆虹色プリズム
├第一章 蒼夏の頃
└第18・19話
※携帯小説『虹色プリズム』のHP掲載は、
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「ねえ、七尾君起きて!」
月森が七尾の部屋をノックした。
「もう朝よ!起きて!」
「ああ、いつの間にか寝ちゃってたんだ。」
「もう、みんな食堂よ、夜、七尾君の姿が見えなかったから心配してるよ。」
月森がいってしまいそうな気配を感じて部屋の中から七尾が声をかけた。
「月森さん、ちょっと待ってください。俺、わかったことがあるんだ。」
月森はちょっと驚いて立ち止まった。
「なあに」
七尾は思い切って言った。
「今回のこと、仕掛け人は月森さんでしょ。正直に話してくださいよ。
どうしてこんな手の込んだことをするのか。」
月森は一瞬とまどったが、気を取り直して、いつもの月森のおだやかさで話し始めた。
「そう、わかったんだ。確かに仕組んだのは私。それにもう一人いるのよ。
それは、後でわかるから。でも、なぜそういうことしたか、わかった?」
「いや、それで大混乱。月森先輩がなぜこんなことをするのかって。」
「私が七尾君を今回の作品の脚本に押したのは知ってるよね。
私ね、七尾君の才能を見抜いたの。いつも、ミーティングやるじゃない?
あの時の七尾君のアイデアは、他の人と全然違うってことに気がついたんだあ。
そのことをある人に話したら、もっと聞かせろというから、いろいろ話したの。
今回の虹色のプリズムのだいたいのあらすじも。
そしたら、その人、驚いて、それは昔、うちの部にいたという伝説の部長に似てるって。
なんでも、何十年も前の話らしいんだけど、うちの高校が全国大会でグランプリを採ったことがあるんだって。
その部長に七尾君の感覚が似てるって。」
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「えっ、今、うちの部って言いましたよね。とすると、もう一人の人って、映研のOBなんですか?
ひょっとして、管理人?あの人たち、なんか芝居がかってるし。」
「しまった!するどいね。でも管理人さんではないよ。確かにあの人たちは劇団の人。私とある人で探して来た人」
「じれったいなあ、だれその人?」
「いまにわかるって。それより、なぜ、こういうことをしたか知りたいんでしょ」
「そうでした。なぜですか。」
「虹のプリズムのシナリオを読んだその人が、大絶賛。
これは、何十年ぶりにグランプリが狙えるってね。
でも、何かが足りないって。欠けたものがあるらしいのよ、彼女にいわせると。
それで、その人とわたしで一計を案じて今回のことになったわけ。どお、わかった」
「彼女?じゃあOBじゃなくてOGですね。」
「またやっちゃった。でもいいわ、すぐにわかることだから。
でも、まだ、みんなには内緒よ。ところで、シナリオの方はめどがついた?」
「おかげさまで昨日のことが、大きなヒントになって、肝心のところがつながったって感じかな。
まだ7割くらいだけど。随分と進みました。」
「やったー!大成功!」
「あのー、どっきりカメラじゃないんですから」
月森が先に食堂に行き、七尾は着替えてから食堂に急いだ。
「何話してたんだよ、妬けるなあ。部内の恋愛は禁止だからね、一応。昔から。」
黒木が本当にうらやましそうに七尾に声をかけた。
「さて、みんなそろったようだ。昨日はいろいろあったが、今日もがんばろう。
さっきハンディのビデオをチェックしたが、いろいろあったおかげで、面白いメーキングビデオができそうだ。
作品が出来上がった暁には、俺のメーキングビデオも公開したい。メーキングビデオの巨匠と呼ばれるかもしれん」
そこへ逢坂深雪が憔悴し切った表情で、しかも申し訳なさそうに現れた。
虹色プリズム☆第16・17話
[第一章「蒼夏の頃」] 投稿日時:2008/09/08(月) 00:00
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◆虹色プリズム
├第一章 蒼夏の頃
└第16・17話
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小さい頃から、人にはいわないで来たが、ビジョンがはっきり見える。
映像でみるのだから、細部に至るまで、はじめから出来上がっていることが多い。
だから、小学校の頃から、いや幼稚園の頃から絵が描くのが得意だった。
特に空想画が得意で、何度も賞をもらったことがある。
俺にすれば、見たままを描いていることが多く、なぜすごいといわれるのか、わからなかった。
だから、なんとなく、この感覚は「やばい」と思い、イメージがあふれ出る時には、自分で封印してきた。
時間を忘れてどんどん思考が展開していく、このままではどこまでいくかわからない。
これまでやがて現実と空想の境界を越えてしまうのではないかという漠然とした恐怖を感じていたのである。
白昼夢といわれたこともあった。
気がついたら前の授業が終わっていて、次の授業ということもあったりして、実際に日常生活では大問題だった。
それで、高校受験の時に、意識して、イメージが流れ出しそうになると、止める術を身につけた。
それで、ようやく、志望校にも入れたのである。
しかし、その代償が時々頭を締め付ける頭痛である。イメージをせき止めた代わりに、頭痛という持病を持つことになったのだ。
そういうわけだから、高校に入ると映画に目覚めた。
自分の見るビジョンとスクリーンに流れる映像とが同じ感覚なのだ。
映画を見ているときは、自分のイメージを開放できているという感じがあって頭痛も和らぐようであった。
次第に映画にのめりこんでいく自分を感じていた。
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今回の合宿は、俺にとっては、
全国高校映像祭に出品する作品の脚本をまかされたということもあり、それなりの覚悟で臨んだつもりだ。
なぜ、2年の俺に脚本をまかせたかは、月森先輩の強い押しがあったと聞いた。
正直うれしかった。俺のことを、好きなのかもしれないといううれしさがあった。
しかし月森先輩ははっきりと言った。「勘違いしないでよ、私は七尾君の才能を買ったのよ。」
まあ、それでもいい。
俺は月森先輩のことが好きなことには変わりがないし、こうして一緒に映画を作れることが幸せだ。
それにしても、今日の出来事は、なんだ。
仕組まれたような山荘に、あのおじいさん。
それに孫という感じの悪い男性に、恋人というが釣り合いがとれない女性。
しかも、俺でもやらない過剰な演出。
何が「お遊戯室だ。」何が「明日にはすべてをお話しようだ」「もう休みましょう」
と言ったかと思うと停電だの女性の悲鳴だの冗談じゃない。さすがの俺の神経はへとへとだ。
何かが仕組まれている。過剰演出は、まるで映画。
映画作りに来ているのに映画出演させられている感じはなんだ。
待て!考えてみろ!すべては映画作りのための演出じゃないのか。
とすると、誰かシナリオを書いた奴がいるはずだ。
映研の連中は、そのシナリオに踊らされているだけなのではないか。
その線で、もう一度整理してみよう。
ここの手配は確かに黒木部長がやった。
でも、それは一学期のことだから、
その後に、誰かがロケハンしていれば、あの遊戯室があった別館の存在も知っていたはずだ。
どうも、あの不釣り合いな管理人たちの手配もできたはずだ。
どうも芝居がかった動きは、どこかの劇団の人ではないのか。
見えてきたぞ!
虹色プリズム☆第14・15話
[第一章「蒼夏の頃」] 投稿日時:2008/09/01(月) 09:00
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◆虹色プリズム
├第一章 蒼夏の頃
└第14・15話
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「ねえ武人さん。深雪さん、今日は空いてるんでしょう?」
侵入者が訪れる数時間前、ひかりちゃん・・・じゃなかった、月森くんは僕に例の件を確認した。
「もちろんだよ。今日から3日間は休みを取ってくれるよう、あらかじめお願いしてある」
翼がふふふっと笑った。
「そのせいでちょっとケンカしちゃったけどね」
それを聞き、ジィちゃんが驚いた表情になった。
「なるほど、この前 武人の頬が腫れていたのはそれが原因か」
僕は はは、と苦笑する。
「深雪って誰よ、と言うが早いが打たれたんだよ」
翼が僕にだけ聞こえる小さな声で、「だって前科があるもの」と呟いたが、それは無視することにした。
「深雪さんはもう、こっちに向かっているはずだよ。道については何も言ってないから、旧正規ルートで来るはずだ。可愛い後輩たちに、映画を撮ることの素晴らしさを教える為にね」
月森くんは笑って、そして少し申し訳無さそうな顔をした。
「少し歩いてもらうことになるわね」
「可愛い後輩のためだから、分かってくれるわ」
答えたのは翼だった。
算段はこうだ。旧正規ルートはあと少しで着く、というところで封鎖してある。
だから深雪・・・逢坂深雪には、そこで車を降りて、歩いてここまで来てもらう。
とりあえず、着いたら電話をしてもらう予定だった。
そこで深雪には「侵入者」を演じてもらう。
これについてはまだ言っていないが、お茶目な彼女なら、きっと二つ返事で受け入れてくれるだろう。
リビングの窓を叩くとか、ドアをガチャガチャとするとか、そこでジィちゃんが倒れるとか、適当に演出する。
子ども騙しと言えばそうかもしれないが、非日常のここなら、それなりに効果はあるはずだ。
時計を見ながら、遅いなぁ、とイライラしていたとき、春川萌の悲鳴が響いてきた。
4人は顔を見合わせた。ばたばたっと、足音が聞こえる。
「春川さんっ!?」
七尾蒼也の声だった。
それから黒木和哉と岡野友一であろう足音・・・。
もしや、本物の侵入者だろうか?
残る4人のうち、おそらく1人だけ・・・。
芦谷武人だけは、座ったまま腰を抜かしていた。
春川が一連のことですっかりおびえて風の音に悲鳴をあげただけだとわかると、
七尾は部屋に戻った。
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俺は完全に混乱している。
寝ていない上に次々に聞こえてくる悲鳴。そして、眠りに落ちようとする寝入りばなに見えてくる少女の幻影と笑い声。
精神的にはタフな方だし、なにより楽天的なのが俺の最大の取り柄。だから年齢の割に頼り甲斐があるので、ついついリーダーに担ぎあげられてしまう。
どうも映研でも、力技の部長の黒木さん、お調子者で頼りない岡野さんに比べたら俺の方が信頼されているようだ。今回の作品「虹のプリズム」を作り上げたら、3年生は退部ということになっている。
だから今回のロケハンはそういう意味でもはじめから微妙な空気が流れているのだ。どうも春菜は俺に主導権をとってもらって、映研のレベルをあげたがっている態度がみてとれる。天然でぼーとしているように見えるが芯には強いものを持っているに違いないし、意外と映画を作ることに関してはうちに秘めた情熱を持っているようだ。
さて肝心の俺だが、頭の中で会話する変な癖が直らない。これが、どうも特殊な能力で、映像を作る上では、絶対必要なものと教えられた。
論理が言葉ではなく、イメージで組み立てられるといっていいのか、とにかく、一瞬にして、イメージですべてを把握してしまえるのだ。このことに気がついたのは、最近。
他の部員と映像つくりの話をしていても、話がかみ合わないことがある。
「いろんなことをくだくだいってるけど、こいつら絵が見えてないんだ!」
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虹色プリズム☆第12・13話
[第一章「蒼夏の頃」] 投稿日時:2008/08/25(月) 00:00
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├第一章 蒼夏の頃
└第12・13話
※携帯小説『虹色プリズム』のHP掲載は、
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「ふおっほっほっほ、いい塩梅に雷が落ちよる。のう、ひかり」
「そうですね、でもずいぶんと近かったような」
「ええ、この裏山の尾根伝いに鉄塔がありますから、そこへ落ちたんでしょうね」
ここは管理人の木戸の部屋、テーブルを4人が囲っていた。
「送電線なの、その鉄塔は?」
木ノ下 翼 は心配そうに、芦屋 武人に尋ねた。
「ああ、そうだけど、停電しなかったのは運が良かったかな」
「あら、私にすれば停電してくれた方が楽しかったのに、ねえ、木戸のおじいさま」
月森ひかりは、怪しげに笑った。
「ふおっほっほっほ、そうかもしれんなあ、じゃあ、停電させるかな?」
「もう、止めてください、まだ初日、深夜ですよ、ただでさえ遠路くたびれたところに、私が上げさせられた悲鳴ですっかりみんな参ってるみたいだし。今の雷だって相当驚いたはずですよ。私も一人だったら泣き出したかも」
木ノ下 翼はそう言ってみんなを睨んだ。
「でもね、私にとっては、これが最後の映画になるのよ。うーんとすごいものを創りたいの、それで木戸のおじいさまや、あなた方お2人にもお願いしたわけなんだから」
月森ひかりは3人に頭を下げた。
「ふおっほっほっほ、わしもこの年になっても、まだ楽しめるんじゃから、ありがたいことじゃて、ふおっほっほっほ」
「じゃあ、今夜はみんなを寝かさないようにしましょうか?どう、ひかりちゃん」
「ひかりさん、それでいいの?」
月森ひかりは左手の親指を噛んだ。考えるときの癖のようだ。
「できる?」
「ああ、今度は悲鳴なんかじゃないさ。もっと驚かせてやろうじゃないか」
芦谷武人は目を輝かせた。
+・+・+・+・+・+・
ガタン・・・
管理人以外誰もいない筈の1階で、小さな音がした。
当然、その小さな音に気付くものは誰もいなかった。
ギシ・・・ギシ・・・
微かに、何かを引きずるような音を伴いながら、それは階段をゆっくりと上ってくる。
若き合宿参加者達より少し背の高い影は、時々ため息をつき、ゆっくり階段を上る。
まだ誰も、気付いていない。
影は階段を上りきると、ひとつのドアノブに手を伸ばした。
☆ ☆ ☆ ☆
甲高い悲鳴が、小さなペンションに響き渡る。
それはまるで闇を切り裂く雷の音のようで、誰しも一瞬、悲鳴だとは思わなかった。
一瞬の戸惑いの後、真っ先に駆けつけたのは七尾だった。
「春川さんっ!?」
少し遅れて、岡野と黒木が部屋を飛び出してきた。
3人は、そこで意外な光景を目の当たりにする。
後に考えてみれば、ひかりたちが来たのが妙に遅かったことにも気付けたはずだが、
この時点での3人には、そんなことは、少しも気にならなかった。
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